注文住宅の部屋の大きさはもっと慎重に決めるべき理由。

注文住宅の間取りを考えるときにリビングや居室の広さで迷う方も多いと思います。

完成後に「思っていたより狭かった」と後悔する声はよく聞きますし、想像もできますよね。

でも意外と多いのが「必要以上に部屋が広すぎる」という失敗。

大は小を兼ねるとも言いますが、注文住宅の場合はそうとは言えません。

特に金額面。

1坪、2坪って言葉にすると小さく思えますが、金額にすると数十万円単位の話です。

必要以上のスペースに何十万、何百万と払うのはバカらしいですよね?

家だって洋服と同じでジャストサイズが一番。

大きな部屋がいけないと言うつもりはありません。

ただもっと幅広い価値観をもって検討してほしいんです。

今回はそんな注文住宅の部屋の大きさに関する考え方を紹介します。

広すぎることは誰も注意してくれない

部屋が狭すぎる場合は後でクレームになることもあるので、営業や設計が注意してくれます。

でも部屋が大きすぎる場合は、予算に収まってさえいれば誰も忠告してくれません。

営業も設計も多くの仕事を抱えているので、お客様が納得していることまで覆すようなことはしないのです。

それに大きいほうが儲かりますしね。

だから「この部屋本当にこんなにいるの?」って思うような間取りのまま建築されることは少なくありません。

適切な広さは最終的には自分で判断しなければいけならないのです。

本当にそんなに広い部屋が必要?

まず最初に考えてもらいたいのが、本当にそんなに広い空間が必要なのかということ。

土地にしても建物にしても多くの方が最初は大きめの数字を希望します。

その理由は恐らくモデルハウスや雑誌に載っている立派な家など大きな建物を中心に家を見てきているから。

でも大前提として住宅展示場のモデルハウスは人が住む前提で建てていません。

あの間取りは夢を見させるためのファンタジーです。

そんな建物を基準に自分の家の大きさを決めるのは危険だと思いませんか?

別に小さい家を進めているわけではありません。

ただ本当にその空間に費用対効果があるのかということは考えてほしいんです。

1帖、2帖と言葉に出すと小さいことのように聞こえますが、その裏では何十万円もの予算が増えています。

例えば坪単価50万円の家でも畳1枚分のスペースで25万円の増額です。

なんとなくの感覚で決めていい金額ではないですよね?

部屋の大きさは根拠を持って説明できるくらい、じっくりと考えてみてください。

家具の配置や人の動き、ライフスタイルや将来の計画、すべてを見越して決めなければいけません。

「一度見たモデルハウスがこの大きさだったから」、「友達の家がこの大きさだったから」なんて理由は厳禁です。

同じ1帖でも生活を快適にする価値のある1帖もあれば、あまりメリットのない1帖もあります。

家中から無駄な空間を減らせば、それだけで車1台買えるくらいの金額が変わるかもしれませんよ。

たった1帖にもシビアな検討をしましょう。

特に注意したいのが収納やフリースペース

部屋に関しては配置する家具やライフスタイルが決めてあれば最適な広さは決めやすいと思います。

でも注意してもらいたいのが収納とフリースペース。

家づくりの失敗例の中でも特に多いのが収納についてなのですが、大きければいいというものではありません。

適切な場所に適切な量があることが重要です。

そして一番注意したいのが「収納があればあるだけ荷物が増える」ということです。

ご飯だって本当は腹8分目まででいいのに、出されたら出された分だけ食べちゃいますよね?

その感覚です。

そしてそれを続けた結果どうなるかは・・・皆さんもご存知の通り。

同じように家も安易に「必要だ!」と思って収納を足していくと段々サイズアップしていきます。

ここで思い出して欲しいことは、たった1帖のスペースでも何十万円ものお金がかかっているということ。

一般的には収納は家全体の1~1.5割くらいが良いと言われていますが人によって必要量は変わります。

あまり贅沢せずに腹8分目くらいの感覚で計画してくださいね。

リビングの一角や階段の踊り場、2回のホールなど様々な空きスペースに作るフリースぺースも同様です。

写真で見るとおしゃれだし、たしかに便利です。

でも本当にそのスペースにその金額の分だけの価値はありますか?

せっかく作ったのにあんまり使われていないフリースペースって実は多いんですよ。

憧れだけじゃなくて実用性と費用をじっくり比較して決めてくださいね。

コンパクトな部屋も意外と魅力的

そもそも賃貸住まいの人たちに持ち家の良さを分かりやすく伝えるために、広々としたリビングのモデルハウスを建てているのであって、コンパクトな大きさの部屋にも魅力はあります。

イメージはおしゃれなカフェやパリのアパルトマン。

コンパクトな空間でもこだわりの家具や雑貨で個性的にコーディネートされていますよね?

多少ゴチャゴチャしているくらいが、むしろおしゃれに見えたりします。

空間がコンパクトな分、1つの家具や小物で全体の雰囲気が変わったりするのでアレンジもしやすいのです。

これが大空間の場合だと、ひとつひとつの家具が大きいのでバランスを取るのが大変だし、そもそも少し物が増えるだけで散らかって見えたりします。

インテリア的にも部屋の大きさ的にも大空間のほうが掃除が大変なんです。

コンパクトな空間の方が単純に家族の距離感も縮まりますしね。

無理にコンパクトな部屋をおすすめする気は全くありません。

でも逆に言えば、全ての人にとって大きなリビングの家が正解だとは思えないということです。

まとめ

部屋の大きさで暮らし方が変わります。

狭くて不便ではいけないし、無意味に広くするのはもったいないです。

面倒かもしれませんが、ぜひ配置する家具や将来のライフスタイル、収納の量などを全て計画してみてください。

それをまとめて設計士に渡せば適切なアドバイスももらえます。

その数時間の努力でで数百万円ものお金を無駄に使わずに済む可能性があるとしたらお得だと思いませんか?

開放感を出したいだけなら採光や色使い、インテリアなど他にもいくらでも方法があります。

憧れだけで決めず、全ての空間に高い利用価値があるような間取りを作りましょう。

本当は「4人家族なら○○坪の家がベスト」とか伝えられたら良いですが、適切な大きさは人によって違うので簡単には決められません。

じっくりと時間をかけて考えてみてくださいね。

スポンサードリンク